宮古島の島野菜(宮古ぜんまい、オオタニワタリ)でデトックス!

離島と人には、何かしら相性があるような気がします。数年前まで某航空会社の機内誌の制作に携わっていた私は、3ヵ月ごとに離島へ取材に行っていました。もともと離島は大好きなのでプライベートでもちょくちょく出向いていたのですが、さまざまな島を訪れた中で自分と一番相性がよかったのが宮古島だったのです。

宮古島には本土では見かけない魅力的な島野菜がいっぱい!

 

そんなわけで、今日はこの宮古島の春野菜のお話です。宮古島へはここ数年、仕事やプライベートなどで毎年出向いているのですが、昨年はちょうどこの時期に滞在したこともあり、春にしか出回らない島野菜をキャリーケースいっぱいに買い込んできました。それが写真のアロエベラの蕾、宮古ぜんまい、オオタニワタリ、トレビス、ハンダマなどです。どれもパワーみなぎる濃い色合いで、とってもおいしそう。トレビスやハンダマは最近、本土でも目にすることが増えましたが、アロエベラの蕾、宮古ぜんまい、オオタニワタリはこの時初めて知ったので、何を作ろうかな? と妙にワクワクしたものです。


そうそう、上写真の左上に写っている綠と紫のツートンカラーが印象的な葉野菜をご存知ですか? これ、ハンダマといいます。これが実におもしろい葉野菜で沖縄ではハンダマという呼称ですが、熊本では水前寺菜(すいぜんじな)、石川県の金沢では金時草(きんじそう)、あるいは式部草(しきぶそう)といいます。私事で恐縮ですが金沢生まれの熊本育ち、沖縄も大好きな私とすれば、なぜかとっても御縁のある野菜のような気がしてなりません(笑)。なぜ三つも名前があるのか前々からとても不思議で、野菜の専門家さんにお会いするたびに訊いているのですが、いまだにちゃんとした回答はもらえないまま。私にとって謎めいたお野菜でもあります。そんなハンダマは栄養価も高く、鉄分、カロテン、ビタミンB2を多く含んでいますので、沖縄では古くから「血の薬」といわれてきたそう。補血しておきたい春の食養生にもぴったりな食材といえます。

あく抜き不要、独特なシャキシャキ感がクセになる宮古ぜんまい

宮古ぜんまいは沖縄でも宮古島にしか採れない稀少なもの。普通、ぜんまいといえばあく抜きをしなければなりませんが、宮古島の市場のおばちゃんによれば、あく抜きは必要ないとのこと。調理が手軽にできるのもいいな〜と思いました。口にするとシャキシャキとした食感で、天ぷらはもちろん、ごま和えやおひたしなどにしてもおいしそう。この日は写真のように、宮古ぜんまいにベーコン、天然塩を少々加えて炊き込みごはんにしました。とてもいい塩梅に仕上がったのでどんどん箸が進み、思わずおかわりしてしまったほどです。この時に使った天然塩は宮古島の雪塩。雪塩は以前、工場見学もさせてもらったことがありますが、手間と愛情が注がれている天然塩です。塩ならではのザラザラというよりは、まるでパウダースノーのような粒子の細かいなめらかさが特徴です。正直、料理を選びますが、今回は宮古島の野菜を使った料理だったので、迷わず雪塩を使いました。

もっと買ってくればよかった〜! それだけ気に入ったオオタニワタリ


続いてこちらは、オオタニワタリのおひたし。生で食べても十分おいしいオオタニワタリですが、この日はさっと茹でておひたしに。上に花カツオをトッピングしました。これがまさにツボなおいしさで、あぁ〜もっとたくさんオオタニワタリを買っておくべきだったと後悔したほど。コリコリとした独特な食感がたまりません。天ぷらや炒めものにしても、絶対においしいと思いました。

薬膳の面から考えても、春に苦みやえぐみのある春野菜を食べることはとても重要です。冬に溜め込んだ老廃物をデトックスしてくれますので、この時期は積極的に春野菜を食べることをおすすめします。

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