薬膳うちごはん

【薬膳うちごはん】クッキングレッスン vol.1 開催

2016年1月末、【薬膳うちごはん】クッキングレッスンvol.1 を開催いたしました。約3年前から周囲の友人知人から「料理教室やってやって!」 コールをいただいていたのですが、どこかわたくしごときが…という気持ちもあり躊躇。ところが、2015年9月に出版社からお声かけていただき、ドコモで開催した「薬膳うちごはんセミナー」、これに加えて2015年12月の「デイサービスのランチ作り」を経て、あれよあれよという間に実現の運びとなりました。
 

★ここまでに至る道のりは…こちらになります。
薬膳うちごはん誕生のいきさつ(1)

薬膳うちごはん誕生のいきさつ(2)

薬膳うちごはん誕生のいきさつ(3)

取材で出会った生産者さんやメーカーさんをご紹介したい、
【薬膳うちごはん】のクッキングレッスン

さてさて、薬膳うちごはんのクッキングレッスンをするにあたって、コンセプトを作りました。それはドコモさんでセミナーをする時に考えたものでもありますが、ほかの薬膳料理教室との差別化として考えたのは、ライター兼エディターであり、中医薬膳師の私だからできること。それは…この23年間の取材人生で実にさまざまな方々やいろんなモノに出会ってきました。その中でも選りすぐりのモノと、薬膳の叡智をコラボさせることにありました。おいしい野菜を作っている生産者さん、原料にこだわっている調味料メーカーさん、素敵な器を作っていらっしゃる陶芸家さん…などなど、それぞれの分野でがんばっている方々を、薬膳とコラボレーションさせてご紹介したいという思いが強くあったのです。

そこで、第1回の開催は、株式会社RITAの「とうもろこしみそ」とコラボすることにいたしました。RITAの代表・中並美樹さんは現役の薬剤師で、10年前ぐらい前に別企画で取材をお願いしたのを機に、今ではすっかり仲良くなった間柄です。とうもろこしみそを世に出す時にはパッケージやリーフレット作りでもディレクションやコピー作成で協力させていただいたのですが、もっとこのとうもろこしみその真髄をみなさまに知っていただきたかったのです。<*このとうもろこしみそに関しては、後日じっくり記事にしたためます>

レッスンにご参加いただいたみなさまに、写真提供いただきました!

薬膳うちごはんのセミナーやレッスン中、心の余裕が一切なかった私は、写真など一枚も撮れずじまい。しかし、ありがたいことに、ご参加いただいたみなさまが撮った画像を送ってくださいました。初回はサービス精神が大いに勝ってしまい、あれもこれもと盛りだくさん。50℃洗いから普段私が愛用している赤酒、鮎醤、自然醸造酢、麻炭パウダー入り塩麹、ビオソルトの話まで多岐に及びました。質問があったから答えたのですが、赤酒の歴史なんて豊臣秀吉や加藤清正の話にまでさかのぼることに。まさかクッキングレッスンで、歴史上の人物名まで出さなければならなくなるとは…と思いましたが、これが赤酒のヒストリーのひとつでもあるのだからしょうがありません(笑)。

上の写真を見ていただいてもわかるように、今回は冬の食養生ととうもろこしみそとのコラボですので、全体のうち3品にとうもろこしみそを使いました。レシピも完全なるオリジナル。何がむずかしかったかって、とうもろこしみそを無添加発酵調味料ととらえてもらうように、味のバリエーションにメリハリをつけたところ。なにせみそですからね…ヘタすれば似たような味になってしまいます。そのうえ、冬の食養生という薬膳の理論に落とし込むためには、食材や調理法も吟味。自分で考えたコンセプトとはいえ、思いのほか、大変な作業になりものすごく頭を使いました。


集客はSNS(facebook)で! 初回は場所の制限もあり2部構成で16人枠でしたので、イベント欄を作って健康や美容に興味のありそうな方だけにご招待させていただきました。
ありがたいことにチラシを一枚も作らず、そして配らずして、facebookのイベント欄のみで、アップ4日目にしてキャンセル待ちという状況に。改めてSNSのすごさを目の当たりにしたしだいです。蓋を開けてみれば、みなさま過去に取材をさせていただいた方々ばかり。みんな知っている顔でしたので、和やかな雰囲気で楽しいクッキングの時間を過ごすことができました。レッスン当日には、かつて取材させていただいたメーカーさんから「うちのお水使って!」とミネラルウォーターの差し入れもあり、なんともありがたい限り。この日キャンセル待ちで漏れた方々は後日、自宅レッスンでフォローいたしましたので、初回のレッスンは総勢20名の方々に受講していただいたことになります。

【薬膳うちごはん】クッキングレッスンの満足度はどうなの?
職業柄マーケティングを行う!


初めてのクッキングレッスンは、ご参加いただいたみなさまのおかげで好評に終わりました。冬の食養生を考えた料理なだけあって、「身体がポカポカする」「食後、何回もトイレ(小)にいったよ」「よく眠れた」「翌朝のお通じがよくスッキリ!」との感想も冬の食養生=腎強化メニューに加えて、冷え対策、水分代謝を促すことも考えていてのメニューでしたので、みなさんおもしろいくらいに狙った通りの体感をなさったようで何よりでした。

さらに、とうもろこしみそのRITAの代表・中並さんも、直接作り手の思いをご参加いただいたみなさまに伝えることができた上に、ほとんどの方がとうもろこしみそを買っていただいたと大喜び。これこそ、私がイメージしていた薬膳うちごはんのレッスンそのものです。これをきっかけに、あとはとうもろこしみそのリピーターになってくださったらいいなと、密かに願っていたことは言うまでもありません。

全力を尽くしたものの、本当にこれでよかったのか? ご参加いただいた方々にご満足いただいたのか? 良きにつけ悪しきにつけ現実を知りたくなった私は、ご参加いただいたみなさまにアンケート調査を行いました。フリーライターになる以前に少しマーケティングに携わっていたもので、ナマの声がどうしても知りたくなったのです! はい、職業柄とはいえ、哀しい性でございます。

その結果…う〜んなるほど、そういうことなのか。薬膳に関する、一般人が思う方向性、同時にレッスン後の印象の変化が数項目の質問で見てとれました。さらに、いま温めている企画のタイトルもあえてお伝えしたのですが、どの世代がどんな企画に興味があるのか、明確に見えたことはいうまでもありません。たかがマーケ、されどマーケです。これらの内容を参考にしながら、今後のレッスンに生かしていく所存です。みなさまの貴重な時間とお金を使って、ご参加いただくレッスンですもの。私の勝手な自己満足で終わらせるわけにはいきませんから。今後も、みなさんの声をちょうだいしながら、検証と改善を繰り返していくしかありません。

レッスンのために考えたメニューが一人歩き!! ありがたき幸せ


最後におもしろい後日談をひとつ。薬膳うちごはんのレッスンから2ヶ月ぐらい経った頃でしょうか? ひょんなことから私が考案した「とうもろこしみそ薬膳鍋」のレシピが一人歩きしていることを知りました。それはどういうことかといえば、全然違う人脈から新たに出会った方と話していると、「今夜、とうもろこしみそ薬膳鍋を作るの」とおっしゃる。「?」 と思い、訊いてみたら、どうやら私がレッスンでお伝えしたメニューがセレブの主婦層の間で拡がっていたようです。これはとても光栄なことだと思いました。「あなたが考案者だったの〜!」とビックリされた上に、なぜか必要上に褒められたりなんかして、ただただ恐縮するばかり。がんばって、メニューを作ったかいがありました。特にこの「とうもろこしみそ薬膳鍋」はご参加いただいたみなさまもご自宅で何度も作ってくださったようで、「作ったよ〜!」の写真付きメールが何通も届き、本当にうれしかった。我が家でもこの鍋は今後、寒い冬に食べたい定番メニューになりそうです。
モバイルバージョンを終了