薬膳うちごはん

8/5(土)夏の食養生(薬膳スパイスカレー)レッスン

「ハードルの高いスパイスを、ぐっとさげてくれたレッスンでした」
おかげさまでご好評いただき、ほっと胸を撫でおろしています。

つい先日、8月5日(土)に【薬膳スパイスカレーと夏の食養生】のレッスンを無事に終えました。今回は思いのほか、プロの料理家の先生方も数人参加してくださったり、はたまた巷のスパイスカレーのレッスンを受けまくっている達人もいらっしゃったので、いったいどうなることやら? と思いましたが、ヘンに奇をてらってもしょうがない。“いつも通り、いつも通り”と自分に言い聞かせて、ヘタに緊張することも背伸びすることもなく、いつものペースでザックリ&カジュアルなレッスンになりました。



忘れもしない、この日の朝の天気予報によれば、福岡の最高気温37℃でした。えぇ〜と一瞬、目を疑った数字です。そんな暑い中、わざわざ足を運んでくださって本当にありがたい限り。それと同時に、夏バテをしている人も多いかもしれないと、今回は薬膳のスパイスカレーだけではなく、夏の食養生と題して全体のバランスを考えたメニュー構成と、とにもかくにも薬効食品をふんだんに使いました。

メニューは…
・自家製甘酒を使った、甘酒ラッシー(クミンパウダー入り)
・サフランライス(ジャスミン米を使用)
・薬膳スパイスカレー(モロヘイヤ入りのキーマカレー)
・紫タマネギの酢漬け
・トマトとキュウリの冷製サラダ(自家製のぬか床のキュウリとトマト麹入り)
・枝豆のペペロンチーノ
・ネバネバオクラのとうもろこしみそスープ
・クレーム ド ココ(マンゴとココナッツのデザート)【パティシエに外注】


おかわりする人、続出(*^_^*)
薬膳スパイスカレーはやっぱり人気w

当サイトでも以前、ご紹介していたように、とりわけ私の薬膳スパイスカレーの人気は高いので、当初は格好つけてカレー2、3種類作っちゃう? とも思ったのですが、悩んだ挙げ句ここは1種類のみ。そのかわり、トッピング(半熟たまご、紫タマネギの酢漬け、オニオンフライ、ナッツ、パクチー)を加えたり、薬膳チャツネの手抜き方法(笑)などもお伝えすることができました。おかげさまでみなさんのお口にも合ったようで、おかわりする人、続出。1人で3杯食べたツワモノもいたほど。残されるよりもおかわりしてもらった方が、単純にうれしいわけで…。ほっと胸を撫でおろしました。ちなみに、スパイスは下の写真以外にもたくさん使いましたよ!

自分でいうのも何ですが、今回に限ってはテキスト作りにもかなり力を入れました。内容は私の失敗と成功を繰り返してたどりついた完全なるオリジナルですが、スパイス使いの基本的な考え方と組み合わせのコツを図表に交えながらお伝えできました。ここさえ押さえていれば、その日の体調に合わせてスパイスを調整したりもできますし、カレーのバリエーションもキーマだけではなく、いろんな風にアレンジもきくはずです!

さらにいえば、今回のスパイスにフレッシュのカレーリーフ(無農薬)を使いました。スパイスカレーのお店や料理教室は数あれど、フレッシュのカレーリーフを使ったところは私が知る限り、福岡ではほとんどないかと思います。なぜならその生産者さん曰く、私が初出荷だったというのですから(笑)。

参加してくださった方から「薬膳スパイスカレーってこんなに簡単だとは思わなかったです!」とか、「これまでハードルの高かったスパイス使いをぐっとさげてくれたレッスンでした」という、とってもうれしいコメントをいただきました。さらに、私の心を踊らせたのが、みなさんそれぞれに「自分流のスパイスカレーに挑戦してみます!」と言ってくださったこと。そう、私のレシピをなぞるだけでは意味がない。基本を理解して、自分の体調に合わせて調整する。これぞ薬膳スパイスカレーの醍醐味なのでは? と思っています。

テンパリングの後、途中、具材を入れる順番をまちがってしまい、それでも動じることなく、「大丈夫です。料理は多少、順番をまちがっても最終的には帳尻が合いますので、まったく問題ないです!」と偉そうに言い放った私を見て、みなさん大爆笑。なかには「あのザックリ加減を見て、心が楽になりました」という方や、「私も気軽に挑戦できそう」なんていってくださる方々も。私のアホさ加減がみなさまの勇気や元気、笑いになるのであれば、これはこれで本望です(*^_^*) こんな私ができるのですから、みんなできるはず!!

お楽しみのデザートは、
プロのパティシエによる本格的なクレーム ド ココ

最後にみなさんを笑顔にしたのは、デザートのクレーム ド ココ(マンゴとココナッツのデザート)です。パンやデザートを作らない私は、プロのパティシエに外注しています。毎回彼女に頼んでいる一番のポイントは、スイーツでは必須の白砂糖を一切使わないこと。さらに、上質な食材を使ってくれることにあり、私は全幅の信頼を寄せています。

さまざまな考え方があるので、いいとか悪いとか、といった話はあえてここではいたしませんが、私はできる限り白砂糖は控えたいと思っています。薬膳的に見ても、白砂糖は身体を冷やしてしまうからです。こういった食に関する考え方が私と合致するパティシェさんなので、毎回お願いしています。

パティシェの彼女がちゃんとした食材を使っているのと同様にワタクシも、今回のレッスンはとりわけ食材を厳選しましたよー。タイミング的に九州北部豪雨の後でしたので、ほんの微々たるものですが、復興支援も込めてできる限りの食材は、朝倉、うきは、久留米で調達しようと決めていました。それが、前回の記事になります。

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