みなさん、朝ごはんをちゃんと食べていますか? 厚生労働省 による「国民健康・栄養調査」(平成26年)の調査によると、朝ごはんを食べていない人の割合は、男性が14.3%、女性が10.5%。なかでも、一番食べてないのが男女ともに20代が一番多く、男性で 37.0%、女性で 23.5%という結果でした。朝ごはんを食べるより1分でも1秒でも眠っていたいという気持ちは分からないでもないのですが、これから子を産み育てる世代の方々にはしっかり朝ごはんを食べてほしいものです。
三食の中で一番大事にする朝の薬膳うちごはん
さて私事ですが、やはり薬膳うちごはんの基本は朝ごはんにあると考えています。もちろん、今日はランチミーティングがあるから、夜はコース料理のディナーを食べるからといった場合は、朝ごはんで調整することもありますが、基本はしっかり食べる派です。私がSNSに投稿して話題をさらったのもやはり朝ごはんの写真でした。
基本スタイルはだいたいこんな感じで、
・ごはん
・お味噌汁
・焼き魚
・酢の物
・和え物といったボリュームです。
しかも、調理時間は約10分。「なぜそんな短時間で作れんの?」とみんなが驚くので、今日はそのワケをお話したいと思います。
一応、私もオッサン並みに働いていますので、朝から優雅に朝食を作っている暇はありません。でも、栄養バランスのとれたおいしい朝ごはんが食べたいと思った私は、これまでいろいろ工夫を凝らしてきました。
料理はイチから作らない。フリージングをフル活用!
見出しにも書いたように、料理はイチから作りません。よって、上の朝ごはんを例にして手順をまとめると、
1. 冷凍庫から冷凍していたごはん、魚の干物、もずくを出す。
2. 干物を魚焼きグリルに入れて、スイッチオン。
3. つまり魚が焼き上がるまでに、朝食を全部作り終えるのです!
・まず具材をザクザク切って、イリコと昆布を入れて水で浸していた鍋を火にかけ、切った具材を入れる(朝食は時間をかけられないので、火が通りにくい食材を入れる場合は小さく切る)
・作りおきしておいた常備菜のホウレンソウのごま和えを小皿に盛る。
・冷凍していたもずくはお湯をかけてさっと戻し、三杯酢をかけて器に盛る。
・冷凍していたごはんを電子レンジでチン(余裕があれば、蒸籠で蒸したりもする)
4. このあたりでだいたい魚が焼けるので、お皿に盛って、ごはん、お味噌汁をそれぞれ盛りつけて終了!
このように、だいたい10分もあれば作り終えることができます♪ 見ての通り、お米から洗って土鍋でごはんを炊いていたのでは、朝の忙しい時間とてもじゃありませんが無理。従って、フリージングをフル活動させています。ごはんは一度に多めに炊いて小分けに冷凍。常備菜も時間が空いた時に大量に作って、冷凍できるものは冷凍し、できないものはタッパーに入れて冷蔵保存。もっというならば、買い物にいった流れで食材の加工をしてしまいますので、食材を無駄にすることなく、なおかつ意外と時間をとられる買い物は1週間に1度で済ませますので、非常に効率的です。
【10分調理法のまとめ 〜5つのポイント〜】
・料理はイチから作らない
・フリージングをフル活動
・料理は多めに作って小分けに冷凍
・買い出しは1週間に一度のみ
・魚が焼き終わるまでにすべてを作り上げる
おそらくフリージングからの展開が料理の幅を広げるテクニックになると思うのですが、これらに関しては追々このサイトでご紹介できたらと思います。
薬膳うちごはんの朝食は体調に合わせて作る
うちの朝ごはんは、ごはん、お味噌汁、焼き魚に小鉢1〜2品が基本なのですが、たまにこんな変化球も登場します。それは身体の声を聞いて朝ごはんを作っているからです。例えば、この写真は前日の夜、外食でこってり料理を食べ過ぎてちょっと胃がもたれているな〜と感じた翌日の朝ごはんです。
・メザシ
・きゅうりのぬか漬け
・酢モズク
・納豆
・タマネギの鰹節サラダと粗食そのものです。
またある時は、大皿にたっぷりの新鮮野菜を盛っただけの日もあります。この時はおそらく前日に焼肉屋さんにでも行って、大量にお肉を食べたのでしょう。酸性に傾いた身体を一気にアルカリ性に戻したくて、野菜をワシワシとたくさん食べたかったのだと思います。自家製のピクルスも加えていますね。
基本、サプリメントや薬を飲むのではなく、毎日のごはんで体調をコントロールしたいので、こうやって身体の声を聞くことこそがとても大切だと考えています。
この時はいつもお取り寄せしている無農薬野菜の農家さんが、かわいらしいズッキーニを入れてくださっていたので、遊びゴコロが芽生えて、ズッキーニを器に見立てた即席の野菜グラタンを真ん中にドーンとのせました。珍しい食材が手に入ると途端にクリエイティブな発想が浮かんでくるのも、料理のおもしろいところ。こういった楽しみ方も今後このサイトでお伝えできれば、と思っています。まずは10分朝ごはん、チャレンジしてみてください!