以前、ご紹介した「Asian・Marche」さんでのことです。おいしいランチを食べた後、ふと目に入ったなんだか奇妙な形の物体。。。いったいこれは何なんでしょう?
タマリンド!? 初めて聞いた名前の奇妙なカタチの物体に興味津々
“なんじゃ、これ?” 巨大な豆? それにしては色はベージュだし、なんだかヘン。見れば見るほど、考えれば考えるほどよく分かりません。
「これって何ですか?」とお店の方に訊けば、タマリンドとおっしゃる。タマリンド!? 聞いたこともないその奇妙な物体になぜか目は釘付け。「食べられますので、食べてみられませんか?」というお店の方のお言葉に甘えて、一緒にいた友人に早速剝いてもらうことにしました。
外皮はよっぽど乾燥していたのでしょう。パリッ、パリッという音をたてながら剝いていくと、露わになったのは、これまた見たこともない形状の実らしきもの。
恐るおそる口にすると、まるで干し柿のような? 以前このサイトでもご紹介した龍眼の果肉のような? 濃縮された甘い甘い果実の味。最初はかためと思っていたけれど、口の中に含み、咀嚼していくうちにだんだん柔らかくなってよりおいしくなっていく〜! タイでは子どもたちがおやつによく食べているんだそうです。
栄養抜群のタマリンドを、料理に入れて酸味と甘味づけに!
実の内からは、こんな風な種がゴロンと出てきました。「植えたら育ちますかね?」といった質問に、「タマリンドは暖かい気候で育つ常緑高木だから、日本の気候では越冬できるかしら?」と店主。なるほど、確かにそうかも。興味もわいてきたので調べてみると…
タマリンド(別名:チョウセンはモダマ)は、マメ科ジャケツイバラ亜科タマリンド属の常緑高木。実は食用になるとか。気になる栄養価はどうやら昔から民間薬として重宝されてきたものらしく、食物繊維をはじめ、鉄やカリウム、リンといった各種ミネラルが豊富。ほのかに感じる酸味は酒石酸やクエン酸によるものだそうで、整腸作用や疲労回復にも効果があるようです。
こんなおもしろい実、どんな風になっているのだろう? とこれまた不思議に思い調べてみると、写真のようにこんな感じでぶら下がっているんですね(写真借りましたm(_ _)m)なんともユニーク。いかにも南国のフルーツといった感じです。
ふと料理に使えないかと思い、さらに調べてみると、現地では酸味やとろみに、チャツネやスープ、お菓子などに使われているんだそう。ならば、ペーストとか販売しているのではないかしら? と思えば、予感的中。ありました、ありました! 使えそうなタマリンドのペーストが! これでより本格的なエスニック料理が作れそう。早速、取り寄せて試してみようと思います(*^_^*)