薬膳うちごはん

薬膳イスラエル料理(梅雨・脾胃を養う)

「湿邪」におすすめのイスラエル料理

今日は朝から雨模様。やっと梅雨らしくなり、しっとりした雨音もたまにはいいもんだ! と思う一方で、やはり湿度の高いジメジメした気候は気持ちのよいものではありません。湿気は身体にうるおいをもたらすためにはとても需要なのですが、この時期は必要以上に水分が身体の中に滞ると「湿邪(しつじゃ)」が猛威を振ることも。そうなれば「脾」や「胃」に負担がかかり、消化器官の働きに影響を及ぼしてしまいます。

薬膳的な見地から考えると、脾の働きを助ける五味は「甘」。文字通り甘い物をさしますが、薬膳では糖類だけではなく、穀物、果物、豆類なども「甘」に入ります。そこで私の頭の中に浮かんだのがイスラエル料理。食材の特性や季節に見合った薬膳の理論に落とし込めれば、料理のジャンルは関係ない。薬膳料理はもっと自由で楽しく、おしゃれでおいしいもの! というのが、薬膳うちごはんのコンセプトでもあるからです。

それでは、なぜイスラエル料理なのでしょう。単に私が題材として取り上げたかったというのもありますが、理由は単純。代表的なファラフェルやフムスなど、とにもかくにもイスラエル料理は豆類をたくさん使うからです。さらに、イスラエルサラダには体内にたまっている不要な水分を体外で排出させ、身体のほてりをとってくれるキュウリやトマトも使うので理にかなっている。あとは薬膳風にオリジナルでちょっとアレンジすればよい。そう考えました。

同時に薬膳うちごはんのクッキングレッスンでは季節の食養生にプラスして、2018年からエイジングケアのテーマも掲げています。豆類といえばイソフラボンが含有していますし、タヒーニと呼ばれる中東のごまペーストも使うことから女性ホルモンにすることにしました。

試作中に自身の身体で体験! ひよこ豆の女性ホルモンアップ効果

「イスラエル料理ってどんな料理?」
「スパイシーで辛いの?」
「全然想像がつかない」

大半の方からこう言われました。そりゃそうだよね。私もパリで出会うまでは全く知らなかったし。また、東京にはあっても、福岡には一軒もないのがイスラエル料理の専門店。それなのになぜ福岡在住の私がなぜイスラエル料理を知り、また作れるまでになったのでしょう。それは下記の記事 にまとめていますので、ご興味のある方は時間のある時にでも読んでください。

2014年5月にパリのマレ地区で口にして以来、すっかり虜になったファラフェル。専門店のない福岡ではなかなか口にすることができないので、ならば自分で作ってやる〜! と一念発起。手作りするのはこれで3度目ですが、回を増すごとに少しずつ上手になっているような気がします!ファラフェルってなぁに!? 簡単に言えば、ひよこ豆のコロッケ。ハーブやスパイスがたっぷり入っているので、ほどよくスパイシーなのも特徴です。私が実際に食べたのはイスラエル料理、トルコ料理でお目にかかったのですが、調べるとエジプトから東地中...
大好き♡ファラフェル(中東料理)作り - 薬膳うちごはん

改めて、私も久しぶりに上の記事を読んでみて思いましたが、レッスンではこの時よりは断然進化したファラフェルが作れたと思います。本場の味に近づけるために何度試作したことか…フムスも同様です。おそらく丸々1週間はひよこ豆&タヒーニを食べ続けていたのですが、、、ここで驚く身体の変化がありました。

私は今年の夏で50歳になります。今のところ、ルナルナ通りに毎月のものは来ているものの、年齢的にも女性ホルモンが枯渇している時期。それなのに、予定より10日も早くお月さんがやってきたのです。普通はだんだん周期が開いていく年齢なのに、まさか前倒しとは。。。

これまでの生理歴を遡ってみても、こんな症状は美容の仕事でプラセンタの錠剤を飲んだ時と、プラセンタの注射を打った時のみ。周知のように、プラセンタは生理性作用の強い成長因子の塊みたいなものなので、周期が早まることは想像できたのですが、まさかひよこ豆でもこうなるとは…。まさに論より証拠。これぞ薬膳の真骨頂だとも思います。やはりひよこ豆にはイソフラボンがたくさん含まれていたのだと、身をもって体感しました。閉経後の方にもひよこ豆はおすすめで、カルシウムが入っているので骨粗鬆症の予防にもなります。レッスンの薬膳セミナーではひよこ豆の食材の特性とともに、このような体験談もお話しました。

試作中はパリで食べたファラフェルの食感を再現し、なおかつ生徒さんが自宅でも簡単に作れるように、いろんな実験をしました。このレポートは、これだけでひとつの記事になりそうなので後日に。

思った通り大好評! みんな大好きイスラエル料理

6月初旬に実施した、薬膳うちごはんのクッキングレッスンは薬膳イスラエル料理。メニューは以下です。

・五味子ジュース(自家製梅シロップ入り)
・ファラフェル
・ヨーグルトソース
・フムス
・ババガヌーシュ
・イスラエルサラダ(ヨクイニン入り)
・レンズ豆とチャナダルのスープ
・レモンタルト

おかげさまで大好評。レッスンに参加なさった方々のコメントはこちら。

・初めてのイスラエル料理、初めての味でしたが、後をひかれる味でクセになりそうです。

・味も見た目も食感も爽やかで好きな味でした。でも、一番驚いたのはひよこ豆の使い方です。勉強になりました。

・ファラフェルは揚げ物なのに、びっくりするほどあっさりと食べられました。おいしいのに健康的、それでいてビーガンなのに満足度が高いのがまたいいですね。

・クミンもコリアンダーも全部ダメ! これまで中東料理ってスパイスや香り、いろんな面から拒否していたのですが(笑)、食べず嫌いだったということが今日分かりました。

・これまでの私は肉第一主義。肉がないとダメだと思っていましたが、食後のこの満足感なんなんですか。それでいてあっさりと食べられる。このファラフェルサンドなら、肉なしビーガンでも生きていけると思いました。専門店があったらちょくちょく通うのになぁ。

・噂に聞いていたナスのフムス。パパがヌーシュでしたっけ? あの舌触りのいい滑らかな食感に感動しました。なぜなら、私は食材の中でナスが一番好きなのですが、ナスであの食感は初めてです。

・私はほかで中東料理を食べたことがありましたが、フムスはこれまで食べた中で一番おいしかったです。また、ファラフェルは初めてだったのですが、あれはまちがいなくみんな好き。嫌いな人はいないと思います。

今回は珍しいイスラエル料理だったので、感想をいただいたのですが、やはり多かったコメントは、

・ひよこ豆の使い方に驚いた。
・揚げ物なのにあっさりしてびっくり。
・ビーガンなのに、満足度が高い。
・クセになる味。
・また食べたい、など。

イヤーみなさんの反応がすこぶるおもしろかったし、とても興味深かったです。あぁ〜いま私に資金力さえあれば、イスラエル料理を出すお店を作ったら、絶対に流行るのに…と悔やむばかり。こればかりは仕方ありません。

〆は毎度おなじみパティシエMさんによるスイーツ。今回は和歌山産のオーガニックのレモンを使ったレモンタルトでした。何の打合せもしていないのに驚いたのですが、何を隠そうイスラエル料理は味付けにレモンをよく使います。だから〆のデザートにレモンタルトはとってもよく合い、最高においしかったです。


★追加レッスンのお知らせ★
SNSなどにも投稿していたところ、薬膳イスラエル料理に興味を持った方が多数いて、再レッスンすることになりました。日程は以下。内容は6月初旬のレッスンと全く同じです。ご興味のある方は、気軽にお問い合わせくださいませ。

■6月30日(土)11時〜14時 定員8名
■天地・礼心 養生文化館の医食同源料理スタジオa
(福岡市中央区警固1丁目6-56 サウスガーデン6階)
●レッスンフィーは薬膳セミナー+材料代込み 6,000円

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