薬膳うちごはん

冬の食養生<フェイジョアーダ>2月レッスン

前回から、やれブラジル料理だのフェイジョアーダだのと、いろいろ引っ張っていましたが、下記は2月冬の食養生のレッスン風景です。

こうして見ると圧巻ですね。詳細は前回の記事に書いた通りですが、これは冬に起こりがちな証=下焦の虚証への対策メニューです。我ながら、薬膳の理論にブラジル人の国民食・フェイジョアーダをよく当てはめたもんだと今さらながら感心しますが、それぞれの食材の特性や調理法から見ると、れっきとした冬の食養生になります。

本場のソーセージやファロッファを使ったら、
さらにおいしく、本場感がグッと出ました!


写真はレッスン当日のフェイジョアーダ。見るからに試作していたものと、なにやら形状が違います。それもそのはずで、レッスン前日に頼んでいたものが届きました。


上から本場のグリーンマテ茶、ファロッファ、生ソーセージです。ブラジルの方々はフェイジョアーダにだけではなく、エストロゴノッフィ(ビーフストロガノフみたいな料理)、シェラスコ(肉を串刺しして焼いたもの)など、何にでもファロッファをふりかけます。原料はタピオカの原料にもなっているキャッサバ粉を使ったもの。試作を重ねているとフェイジョアーダ単体でもずいぶんおいしく作れるようになったので、もうファロッファはいらないかな〜とも思ったのですが、念のためお取り寄せしました。


ファロッファ(味付きキャッサバ粉)500g ヒカリFAROFA MANDIOCA TEMPERADA HIKARI 500G 【あす楽対応】  。試してみて納得。やはりファロッファがあるのとないのとでは違う。ぐっと本場感が出てきました。ブラジルの方がどんな料理にもファロッファをかける意味が分かったような気がします。

そしてもう1点お取り寄せしたのが、生ソーセージです。昨年、アメリカ(LOS ANGELES)に行ってしみじみ思ったのですが、ハムやソーセージが全然違う。日本のものはなんか加工しすぎてて、塩っぽくて味が単一的。そこで、
リングイッサ サウダーデ 500g(7本入り)【要冷凍】【あす楽対応】【チョリソー】【生ソーセージ】【サルシッチャ】をお取り寄せしてみました。当然のことながら味見などできるわけがないので、一か八かでのお取り寄せだったのですが、いい意味で肉感があってとってもおいしかったです。そのまま焼いてもいいのですが、やはりフェイジョアーダに入れて正解でした。いずれも画像をクリックすると、楽天の購入画面になるので気になる方はお取り寄せしてみてください。

レッスン中にも解説しましたが、ファイジョアーダには一般的にヴィナグレッチと呼ばれるサラダを付け合わせるのが定番。ですが、トマト、玉ねぎ、イタリアンパセリといった食材を使うので、薬膳的には身体を冷やしてしまいそう。季節が夏ならばいいのですが、2月は冬真っ只中です。そこで、今回のブラジル料理はメインのフェイジョアーダだけにして、あとはオリジナルの彩り野菜のテリーヌやじゃがいものサモサ、キャベツとクミンのコールスロー、胡桃などナッツ類にりんごを加えたグリーンサラダなどで構成しました。メイン料理のフェイジョアーダの色見が茶色で地味だったので、食卓をより楽しく華やかするために、色とりどりの野菜を使いました。

〆はパティシエMさんお手製の
キャラメルチョコレートタルト


お楽しみの〆のデザートは、バレンタインデーを意識してキャラメルチョコレートタルト。もちろん、敏腕パティシエMさんお手製の絶品スイーツです(毎回、外注でお願いしています!)。私自身楽しみにしているのですが、毎度ながらホントにおいしい。Mさんは天才です。

フェイジョアーダを食べた生徒さんの感想集


★レッスンに参加していただいた生徒さんは、フェイジョアーダを食べたことがない人がほとんどだったので、興味本位で感想を述べてもらいました。重複文は避け、主に心に残ったコメントのみ転記します。

・「初めて食べました。黒豆がたくさん入っていたので、一瞬甘い? と思ったのですが、全然違いました。黒豆がこんな料理に仕上がるとは驚きです。早速作ってみます」
・「私も初めてです。フェイジョアーダがというより、ブラジル料理そのものが初めてでした。ブラジル料理が薬膳の理論に合っているのがおもしろいです。またおいしかったこと。この味は日本人なら誰が食べてもみんな大好きだと思いますよ」
・「普段あまり肉を食べないので、胃がもたれてドッカリするのかな? と思ったら全然。豚バラのブロック、スペアリブ、ベーコンのブロック、でっかいソーセージまで入っているのに、あっさりスルスル食べられたのでビックリしました。低温蒸しで下処理したからでしょうか?」
・「薬膳を学んだら冬になると黒豆をたくさん食べなくちゃと常々思っているのですが、いつもはごはんに入れて黒豆ごはんにしたり、甘く煮て食べることしかありませんでした。フェイジョアーダならさっぱり食べられるので重宝しそうです」


上の写真はレッスン翌日の私の朝ごはん。野菜のテリーヌを細かく切ってトマトベースのスープに展開。パンは生徒さんからいただいたお土産です。フェイジョアーダはごはんだけじゃなく、パンに合わせてもグッドでした^^ 同じ料理でも器や盛り方、スタイリングを変えるだけで、ずいぶん印象も変化してきます。ぜひ、試してみてください。

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