アジア野菜の生産者・川辺農園さん直営店の「Asian・Marche」5/1オープン♪

2016年5月1日、福岡県小郡市でアジア野菜を作っている川辺農園さんが、福岡・高砂に新鮮野菜が買えるカフェ「Asian・Marche」をオープンさせました。

アジア野菜の生産者が経営する「Asian・Marche」

遅ればせながら、お店に出向いたのは5月10日。新鮮なアジア野菜を買う気満々で行った私ですが、その日はあいにくの雨で「いつもはもっとお野菜を店頭に並べているんですけどね、今日はたまたまそんなに置いていないんです」とオーナーの川辺さん。川辺さんとの出会いはかれこれ15年前。当時、彼女がタイ料理店を営んでいた時代にまでさかのぼります。地方誌、全国誌でお店の取材を何度かさせていただき、確か数年前には某航空会社の冊子の鼎談の場所として提供してくださったこともありました。その後、結婚、出産を経てお店を譲り、今度はご主人と福岡・小郡でアジアン野菜の生産者さんに転身なさったのでした。九州はもちろん、西日本までアジアン野菜を提供する傍ら、自分で野菜を売ってみたいとの夢を持たれた川辺さんは、数年前から場所を探されていたのは存じていたのですが、まさかうちから歩いていける距離に出店してくださったとは…本当にうれしい限りでした。

新鮮な野菜をふんだんに使った、タイ料理のランチもおすすめ!


ランチも食べられるということで、早速注文。この日はフォーと空芯菜のランチと2種から選べるようになっていたので、迷ったあげく空芯菜に! 写真を見ていただいても分かるように、空芯菜の炒め物の量がハンパなくたっぷり(笑)。ニンニクとトウガラシのバランスも絶妙でとってもおいしくいただくことができました。スープやサラダには、広東白菜苗や芹菜入り。こういった珍しいアジア野菜と出合えるのも、「Asian・Marche」の魅力だと思います。

 小ぶりの広東白菜苗は一見、博多蕾菜のような形をしていて味はアクもなく、実に食べやすいお野菜でした。栄養価も高く、ビタミンCや葉酸、ビタミンK、さらにはビタミンB群も豊富とのこと。一方、芹菜(キンサイ)は香りの強い野菜でスープや炒め物にぴったり。日本でいうセロリみたいな感じでしょうか!

初めての野菜、赤莧菜と龍鬚菜を購入して調理してみた!


帰りには、スーパーではまず見かけない赤莧菜(アカインチョイ)と龍鬚菜(ロンシューツァイ))を購入しました。赤莧菜はアクや苦みもなく、ビタミンBが豊富で鉄分、カルシウム、ビタミンCもたっぷり。赤色の部分には酸化防止効果のあるシアニジンが含まれている夏野菜です。この時期しか味わえないそうで、ツルムラサキや雲南百薬のように若干の粘りけが出るようにも感じました。また龍の鬚というユニークな名前のついた龍鬚菜は、シャキシャキした食感が魅力的なお野菜。スープに入れてもおいしかったのですが、ざっと茹でておひたしにしてもグッドでした。



この日に作ったのは、赤莧菜と龍鬚菜入りの薬膳スープ。お出汁は長崎産のいりこと羅臼昆布でシンプルに。ちょっと疲れ気味でしたので、滋養をつけようと具材には山芋、黒きくらげ、金針菜冬虫夏草、枸杞の実をたっぷり入れました。スープの色はお醤油も何も入れていませんが、これらはすべて具材から出てきたもの。赤莧菜のアントシアニンがいいお仕事をしてくれたような気がします(^^) これからの時期、我が家の食卓にはアジア野菜を使った料理が増えるにちがいありません。

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