残り物には福がある 〜特売の切れ端刺し身でにぎり寿司〜

夕方のスーパーは特売品パラダイス

毎日、スーパーで買物をするという人も多いと思うが、わたしの場合はだいたい出かけたついでにまとめ買い。だから10日に1回行くか行かないかというズボラさ。表向きは「時間の節約」と称しているが、ホントは「面倒くさい」が本音である。

そんなわけなので、夕方スーパーに出向くことはほぼない。ところが、つい先日、たまたま撮影用の買い忘れの食材があって、夕方スーパーに立ち寄った。外から見るとレジは長蛇の列。「うはぁ〜やはり夕方ってお客さまが多いのね」。とっとと終わらせて退散しようと、意を決して店内に入った。

「あれれ?」。いつも素通りしているお魚売場でふと足が止まった。夕方まで売れてない商品って、ここまで値段が下がるわけ? ちょいと驚いた。そこでわたしの目を釘付けにしたのが、お刺し身の切れ端パック。形もバラバラなら、変な切り身なので、魚の種類もよく分からないものも。だからなのか、誰も見向きもしない。

一人暮らしのわたしにはピッタリ。なぜなら、数種類のお刺し身が少しずつ食べられるのだから。この切れ端と白身の刺し身を早速買って帰った。この2パックで確か500円ぐらいだったかと。

熟成という魔法のひと手間をかける

さて、どうする? このまま食べても良さそうだが、食いしん坊のわたしはちょいと頭を捻る。もっとおいしく食べるには・・・ひらめいた。お寿司にしよう♪

そこで、ちょっとひと手間かけることにした。白身魚は昆布締めに。赤身は自家製醤油で漬けに。サーモンは自家製ジェノヴェーゼに漬けにして今夜はお預け。あとは時間(熟成)がおいしくしてくれる。下準備をして、冷蔵庫に入れてその日は休んだ。

特売品の余り物がおいしく変身♪

さて、翌朝。おいしくなっているかな〜とワクワクした気持ちで冷蔵庫を開けると、いい感じに熟成されている。早速、玄米を精米し土鍋で炊いて、酢飯を作る。久しぶりに寿司桶出したなぁ〜と思いながら、味見してみるとしゃりは柔らかすぎずに硬くもない、なかなかいい塩梅に仕上がった(ココ大事!)。そして、たっぷりの白ごまを混ぜ込んだ。

毎日買い物に行くのは面倒くさいと思うのに、こんな手間は全然惜しまない、むしろ楽しいとさえ思える不思議。これはきっと、食いしん坊ゆえの性なのかもしれない。

半分はにぎりにして、細かい切れ端は漬け丼にしよう。いざにぎり出すと、あれれ? 数年前に東京のお寿司屋さんからにぎり方を教わったはずなのに、えっと、、、全部きれいに忘れている。

まぁ作法はさておき、にぎってそれなりの形にすればよい。ネタも形がまちまちなのであるから、しゃりの量もソレに合わせて。ある意味、邪道も邪道。でも、いいの。お腹の中に入ってしまえば一緒だから💕 で、できたのがコレ!

にぎりはむらさき(醤油)で食べずに、自家製醤油麹を載せたり、粒マスタードをのせてみたり。ジェノヴェーゼソースもそのままトッピングに。漬けは自家製醤油麹でまぶし、ごまと刻んだ海苔をのせてだけである。

お昼どき、ちょうど友人がやってきたこともあり、二人して食べたのだが、友人大絶賛! わたくしも我ながら、これはおいしいと思った。すぐに価格をつけたがる友人は、にぎり1200円、漬け800円とな。たった数百円の余り物の特売品がそんなに化けるとは! やっぱり昆布巻、漬けで熟成させた味は最高!!なのである。

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