４月の春の食養生・和ごはんレッスン

４月の薬膳レッスンは無事に終了しました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございます。薬膳うちごはんのクッキングレッスンクラスは、ありがたいことに県外や市外からわざわざ来ていただける方が多いのですが、先日のレッスンはついに(笑)、気がつけば福岡市内からの生徒さんが1人もいないという珍現象に！もちろん、別日のレッスンには福岡市内在住の生徒さんも来ていただけたのですが、先日、ある料理家の方と雑談していてその理由が分かりました。

ここ数年、福岡市内には大小たくさんの料理教室ができたらしく、いよいよ激戦になっているのだとか。ある老舗的なスクールも閉じようかと検討段階に入ったそうで。「そんなに…!?」と、とてもビックリしたのですが、どうやらひと口に料理教室といってもピンキリらしく、これまで料理教室なるものに通ったことがない私はポッカーンな状態。まぁ人は人、うちはうちですから。マイペースでご縁のある方々と楽しい時間を過ごせたらよいのではないかと思っています(^^)

毎度ながら品数だけでなく、
内容もボリューミーになってしまった春の薬膳レッスン

さて、今回のレッスンはメイン料理になるうる魚料理が２種類。鱈と鰯です。１レッスンに２種類もやるのかー？　と自問自答したのですが、どうにもこうにも一つに絞れず、もういいや！二つともやっちまえー！ということでこうなりました。詳細はのちほど書くとして、もちろん調理前には中医学の理論を解説するセミナーも実施します。セミナー中の薬膳茶は、菊花茶の中でも最高級の高山雪菊茶。おいしくてとても飲みやすいお茶でした。ビックリするほどの薬効に関しては、セミナーでご説明した通りでございます。

春は酸の使い方に注意！
セミナーでは春の食養生のポイントを解説

今回は春の食養生のポイントとして【辛温解表】【養陰補肝】【調和肝脾】を取り上げ、食材は主に補血、補陰、平肝、健脾などを考慮したメニュー構成で仕上げております。春の食養生には毎回口うるさく説明している「酸」の使い方の注意点もしっかり押さえましたね。料理はいつもに比べたら、生薬を積極的に使用したようにも思います。これにも理由があるのですが、またの機会にここで書きたいと思っています。

・桜茶
・自家製オイルサーデン丼
・鱈の自家製酒粕味噌漬けの焼き物、紅花かけ
・しじみと金針菜の味噌汁
・なばなと菊花、わかめの酢の物
・山芋の自家製ルッコラジェノヴェーゼ蒸し、枸杞の実のせ
・ぬか漬け野菜のサラダ仕立て（進化版）
・オペラ(抹茶とチョコレート）
・珈琲

今回はいつものウェルカムスープは出さず、季節感を考えて桜茶に。ちゃんと桜が浮くのがドキドキしました。桜が沈んだお茶なんてなんだか縁起悪そうで…。おかげさまで、みんなきれいに浮いてくれてほっ！！茶器もね、かわいいんですよ。底にお花があしらわれています。スタイリングは和を意識して、ブラックとシルバーでシックに。籠なども登場させながら、料理が映えるように工夫いたしました。

今回は自家製のオイルサーデンとか酒粕味噌漬けとかぬか漬けとか、発酵食品や加工できるものを意識的に取り入れたこともあって、自分で作りたい方のために、ぬか床の種を分けてあげたり、オイルサーデン用にベランダで栽培しているハーブをさしあげたり。終いにはバタバタしていたこともあって、ハサミをお渡しして、「好きなだけ取っていっていいですよ〜」と私（こんなところ雑なんです。ごめんなさい）。ローズマリーやオレガノ、セージなどを自ら摘んでお持ち帰りいただきました。

今回もなかなか盛りだくさんの内容になってしまいましたが、とっても喜んでくださったので非常にうれしかったです。後日、「レッスン当日の夜に、義母が遊びに来たので早速作りました！」「自家製オイルサーデン作りました。形はイマイチだけれど、味はバッチリ！朝から食べました」という写真入りのメッセージが届いたり、なかには、「鰯がなかったので、鯵でオイルサーデンを作ってみました！」というツワモノまで登場。私もさすがに鯵で作ったことはなかったので、「どうでした？」と聞いてみたところ、「骨がたくさんあって食べにくかったけど、味はバッチリでした！」とのこと。生徒さんとのこんなやりとりが楽しくて、またおもしろいんですよね〜。私のモチベーションの源にもなります。次回はどんな料理にしようかしら。どうぞお楽しみに！