独特のぷにゅとした食感がたまらない、宗像の“そうめんのり”

唐突ですが、“そうめんのり”をご存知でしょうか? そうめんに海苔を練り込んだもの?  イヤ違います。ヒント、ぷにゅぷにゅ、しこしこの弾力のある食感で黒いニョロニョロしたもの。こう書くと余計に迷宮に入り込んでしまいますかね。それもそのはず。これは、なぜか福岡県の宗像でしか売られていないもので、主に海老や蟹が生息する海域で採取できるものなんだそうです。※答え=そうめんのり。

稀少価値の高い、福岡・宗像の名産そうめんのり

私がこの“そうめんのり”を知ったのは、15年ほど前。たまたまお連れいただいたお寿司屋さんでのこと。確か付き出しか何かで出していただいたのですが、これまでに味わったことのないぷにゅぷにゅ、しこしことした食感が珍しくって。思わず、ご主人にお尋ねしました。「これは何ですか?」「そうめんのりといいます。宗像でしか採れんようで!」と教えていただきました。以来、私は宗像方面に出向くたびに、そうめんのりを探して必ず買って帰るようになったのです。

福岡人でも知っている人が少ない、そうめんのりの謎

つい先日、本業の撮影後、取材でお世話になった方と宗像に出向く道すがら、すかさず「そうめんのりをご存知ですか?」とお尋ねすると「分からない」とおっしゃる。そう、長年住んでいる福岡人にすら、その存在をあまり知られていないのが、“そうめんのり”なのであります。あんなにおいしいものなのに、なぜみんな知らない?  と改めて思ったので、これは誰かのお役に立てるのかもしれないと、記事にしてみることにしました。

そうめんのりの旬はちょうど今時期。4月下旬から5月下旬、ほんの1ヵ月しか採れません。見ての通り、そうめんのりといっても海藻の一種です。地域によっては、一部で「ふともずく」と呼ばれているそうですが、食感は明らかにもずくとは違います。なぜ宗像界隈でそうめんのりと呼ばれるようになったのかは謎。念のため、文献など調べてみましたが、残念ながら分かりませんでした。おもしろいのが、この黒々としたそうめんのりは、お湯をくぐらせると色が鮮やかな緑色に変身するのです。ちょっと過程を見てみましょう。



ラップを取るとこんな感じです。で、これをザルにあげてざっと洗い、お湯をくぐらせると…

ちょいと見えにくい写真で恐縮ですが、黒から緑へチェンジしています。

全部、湯をくぐらせると、こんなにきれいな緑色に。地元では「青める」と言うそうです。私はレッスンでもご紹介している柚子風味のかけぽんをかけて、刻み生姜やすりごまをトッピングにしていただきました。食感が楽しくってすぐになくなってしまいました。もちろん、海藻ですからミネラル分もたっぷり。栄養満点です。

私はいつも「道の駅むなかた」で購入しています。おそらく宗像の漁港界隈で海産物を販売しているお店などにも売ってあるのでは? と推測していますが、あいにく細かいリサーチまではできていません。ごめんなさい。

ナマのそうめんのりは日持ちしませんが、塩漬けしてあるそうめんのりは5月16日に購入したもので、賞味期限は来年の3月31日になっていましたから、かなり日持ちします。30〜40分ほど塩抜きしてからいただきます。ナマとシオがどう違うのか試しに両方買ってみました。シオの方はナマに比べて若干細めだったのですが、ぷにゅぷにゅ、しこしこの独特な食感は健在。いずれもおいしくいただきました。旬はもうまもなく終わってしまいますが、あと10日ほどは出回っているんじゃないかと思います。気になる方は、ぜひ宗像へ急いで!

道の駅むなかた
福岡県宗像市江口1172番地
電話0940-62-2715
営業9:00〜17:00(10月〜5月) 8:30〜17:00(6月〜9月)

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