秋の食養生・咳を鎮め、痰をとってくれる【桔梗】の炒め物

何かと夏日が多い異常気象の10月ですが、それでも徐々に気温が下がり、ぐっと秋めいてきているのを感じます。それにつれ、喉の痛みを訴え風邪の症状になっている人もチラホラ。そこで秋の食養生の食材のひとつである【桔梗】(ききょう)について触れてみます。

桔梗の根は漢方薬になるほど薬効がある!


これが薬膳料理に使う桔梗です。「桔梗って、あの花の?」と思われた方もいらっしゃるでしょうが、ご名答。ただし、根の部分をいただきます。お隣の国・韓国ではトラジともいいますね。歴史を紐解くと、「神農本草経」にも記されているほど。大昔から食用されていた薬効食品で、現代も漢方薬にも使われています。

薬効は咳を鎮め、痰をとってくれる働きがあることから、肺の乾燥から呼吸器を患いやすい秋にはピッタリ。秋の食養生にももってこいの食材といえます。ちなみに、漢方薬では去痰、鎮咳、排膿の効能があり、痰・咳、喉のはれや化膿などに用いられる場合が多いようです。


桔梗を調理する上で必要なひと手間!


桔梗の根には有毒のサポニンが含まれていますので、ひと手間が必要です。簡単にいえば、ゆでて水にさらせばOKなのですが…。

私の場合は乾燥した桔梗をざっと50℃で洗い、50℃のお湯で戻します。ある程度、柔らかくなってきたら、今度は水でさらしておきましょう。

 


続いて、触って柔らかくなったら、食べやすいように指で裂いていきます(なかなか地味な作業ですよ!)

その後、ざっと塩もみして、沸騰したお湯で湯がくと下処理は終了です。

【桔梗の食物性味】は、五性は平性、五味は苦味、辛味と、帰経は肺となります。

 

呼吸器を強くして、喉を鎮め、痰をとってくれる【桔梗】の炒め物


この桔梗を使って今日作ったのは、桔梗とにんじん、ローストビーフの炒め物。

私ごとですが、いま筋トレ中で意識してタンパク質摂取期間。低温スチーミングでローストビーフやローストポークを作って、チマチマ食べていたのですが、いよいよ飽きちゃったしだい。

そこで、そのローストビーフを細切りにして、桔梗とにんじんを入れて胡麻油でざっと炒めたのがこの写真です。味付けは鮎醬に赤酒を少々。仕上げに白ゴマをふりかけました。シャキシャキという桔梗の歯ごたえとほんのり舌に感じる苦みが、またいい感じに仕上がりました。牛肉は入れなくても、タマネギやネギを入れて炒めるのもおいしいかと思います。秋になって喉のイガイガ、ムズムズを感じている人にぜひともおすすめしたい一品です。ぜひ、作ってみてください。

*桔梗はこちらから購入できますよ!

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