2月上旬、冬らしい日の到来。この週末の天気予報は、全国的に「雪」。みなさま、体調を崩さないように、どうぞお気をつけくださいませ。
金柑って薬膳の見地から見るとどうなの?
先日、とてもおいしそうなコロコロの金柑をいただきました。なぜか、金柑=風邪予防という印象が強いので、薬膳の見地から見た薬効を調べてみることにしました。
五性は…温性、五味は…辛甘。なるほど。温性となると、身体を温める作用ですので、寒い冬にはもってこいと言えます。帰経は…肺、肝、胃、脾。主な効能は、咳や嘔吐、悪寒、食欲不振、口渇、胃もたれなど。
特に化痰の働きがあり、気道などに停滞したネバネバした痰などを取り除いてくれる働きがあるので、咳や痰で悩ましい人にはお薦めの食材と言えそうです。さらに、金柑は理気の働きもあるので、気の停滞や滞りに一役買ってくれます。胸苦しい、胸がつかえる、胸痛などの胸部の気滞をはじめ、腹部膨満、腹痛、食欲不振といった胃腸の気滞にも効果が期待できそうです。
保存も兼ねて、金柑は甜菜煮に調理!
1. 金柑は50 ℃洗いした後に、左写真のようにヘタを取り除いておきます。
2. 爪楊枝でブツブツと金柑表面の穴をあけておきましょう。
3. 琺瑯鍋に金柑を入れて、ヒタヒタになるまで水を入れる。
4.好みの甘さになるまで、甜菜糖を入れて煮立てるだけ。
5.金柑が柔らかくなるまで煮立てたら、あら熱をとって、煮沸した瓶に入れて冷蔵庫で保存。
この金柑効果もあってか、いまだ風邪はもちろん、インフルエンザもかからず、健康そのもの。今夜も風邪予防のために金柑の甜菜煮を3粒食べて、瓶の中の金柑風味たっぷりのシロップはお湯割りにしていただきます♪