2月末、本業の仕事で関西出張があったことをいいことに、ちょいと足を伸ばして神戸へ。行き先は南京町中華街。長崎の中華街に続き、神戸の中華街を1時間ほどそぞろ歩きしてきました。
27年ぶりに神戸・南京町中華へ
JR阪神元町駅の南側から東西に約270m、南北に約110mの範囲に広がる南京町の中華街には、所狭しと100を越える店が軒を連ねています。思ったよりも規模が小さいというのが、27年ぶりに訪れた第一印象でした。写真は東側に鎮座する長安門。夜にはライトアップされて幻想的な雰囲気が楽しめるそうです。
この南京町は、1868年に神戸港が開港したことにより、外国人用の居留地が設けられたことに始まります。しかし、当時、清国とは通商条約を結んでいなかったために、中国人(華僑)はこの居留地に住むことを許されませんでした。そこで、居留地の西側に住み始めたのが、この南京町だったと言われています。
さすがは関西。外国並みの客引きが盛ん!
いかにもチャイナタウンっぽい賑やかな通りを歩いていると、「そこのお姉さん、今日は○○○が安いよ!」「このフカヒレスープ食べるともっとお肌がキレイになるよ!」。まるでここは上海か北京か? と思うほど客引きが激しい。さすがは関西という土地柄か、みんな商売に対して積極的なのです。長崎も横浜もこんな客引きはしないもんな〜と思って歩を進めていると、ある食材店を発見しました。そこは地下1階から1階まで食材がぎっしり。2階では料理教室なども開催されているようです。一つひとつ丁寧にリサーチしていくと、「あれれ、先々週長崎で買った白キクラゲより、こっちの方が安いじゃない!」とか、「へぇ〜こんな食材まで扱っているのか」「こういった小分けで売ってくれるのはうれしいな」など、いろんな気づきがあり大変興味深かったです。事前にざっと調べたら、神戸の中華街には6店舗ほどの食材店があったのですが、注目していた2店舗は、この日は定休日で行けずじまい。残念無念でした。
蓮の葉と目が合って、思わず購入してしまう
この日の一番の戦利品は、写真の蓮の葉。蓮の葉は薬膳料理や中華料理にも使えることは知っていたのですが、まさかこんな風にして売ってあるとは思わず、目が合った瞬間に買い物カゴの中に入れてしまいました。一応、するかしないかはおいといても、次回の薬膳うちごはんのレッスンにも使えるように、大量購入。あまり見かけないこんなユニークなものに出合えると、心底わくわくします。
さらに、中華街から西へ750mほど歩いたところに、薬膳料理に使う生薬を販売している薬局があったので、そこでは女貞子、鶏血藤、菊花、雪の下(虎耳草)のほか、薬膳スープの素というパッケージングされた生薬を購入しました。スープの素といっても、入っているのは生薬のみ。化学調味料など一切入っていないところにも好感が持てました。
これまではどちらかといえば、スーパーで売っているような食材と大好きなフレッシュハーブを中心としたうちごはんでした。しかし、もう少しヴァージョンアップさせて、生薬を使いこなして効力アップさせるごはん作りも取り入れていきたいと思っているので、いろいろチャレンジしてみようと思います。さてさて、長崎、神戸に続いたら、今度は横浜でしょ!! 横浜の中華街はもう何度も出向いていますが、長崎、神戸の記憶が新しいうちに、薬膳という視点でじっくり動いてみたいと思います。