暑さがおさまる「処夏」なのに、うだるような暑さ
今時期は二十四節気でいうところの「処夏(しょしょ)」なのに、今日もうだるような暑さ。薬膳では冷たいものを控えて、あたたかいものを食べる教えがありますが、こうも暑いとついついかき氷やアイス、シャーベットが食べたくなるものです。そこで、この夏、よく作っていた冷凍いちごを利用した甘麹シャーベットをご紹介します。 その前に二十四節気とは、簡単にいえば薬膳ではおなじみの陰陽思想をベースに、春夏秋冬の四季をさらに四つに分け、各季節を六つに分けたもの。その中で処夏は新月で8月23日から9月7日ごろをさします。意味は「処は来て止まる」という意味で、ようやく暑さがおさまる時期ですよという時期。
とはいえ、この暑さ。今年は特に雨がバカみたいに降ったと思えば、場所によっては40℃を超える猛暑続き。どうやら地球もお疲れのようです。
身体にこもった熱をとってくれるいちご
今回ご紹介する「いちご甘麹シャーベット」は、たまたま無農薬のいちごを大量に冷凍していたことからひらめいた一品です。
今時期からすると季節はずれのいちごですが、薬膳的見地から見るとピッタリ!
- 五性:涼性
- 五味:甘味、酸味
- 帰経:肝・胃・肺
猛暑の今時期は身体に熱がこもりがち。体温調整のため、流れる汗とともに体内の水、つまり津液が失われます。その点、いちごは血と津液を養いながら、身体にたまった余分な熱を取ってくれます。ほどよい酸味が唾液の分泌を促して、のどを潤してくれます。
いちご甘麹シャーベットの作り方
まず冷凍いちごを解凍して、ハンドミキサーでミキシング。そこへ、自家製の甘麹を入れて凍らせるだけといった実にシンプルなもの。砂糖は一切入れず、いちごの果糖と甘麹の甘味だけで味を整えます。
《自家製甘麹の作り方》
【材料】
・米麹(生) 500g
・水 500ml
【作り方】
ヨーグルトメーカーをお持ちの方は、65℃で5時間セットしてオ
ない方は、温度管理ができる炊飯器や保温器で代用することも可です。
米麹と水は同量であればOKなので、作りたい分だけ発酵させると
この自家製甘麹をお好みで入れてください。当然ですが、大量に入れると甘味が増します。いちごの糖度によって入れる量も変わるので味見しながら調整してください。
ハンドミキサーでいい感じに混ざったら、容器に入れていきましょう! 普段はシンプルでシックなものが好みなのですが、たまに血迷って、このようなかわいらしいポップなものを買ってしまいます。
使ってみて実感しましたが、シリコン製の上記のものの方が断然取り出しやすく、また使いやすかったです。ちなみに上のアイスキャンディーの容器は冷凍すると、なかなか抜けなくて、取っ手がポキッと折れてしまいましたw
食べた方はそのまま食べてもよし!
写真のようにトッピングにしてもよし。この時は確か自家製の豆乳ヨーグルトに、粉末のコラーゲンを入れたものに加えました。いちごのビタミンCとコラーゲンで、体内のコラーゲン生成もバッチリです。なんかこうやってみると、顔みたいですね(^_^)
今回は間に合わせでしたが、今後使えそうな型抜きを探したところ、ちょうどイタリアのPavoni(パヴォーニ)のものがありました。気になるシリコンは、医療器具や乳幼児用の製品(哺乳瓶の吸引部など)にも使用されるもので安心安全。さらに、Pavoni社・PAVONIDIAのプラチナシリコンは、EUの基準に基づき100%プラチナで触媒されたプラチナシリコンを使用しているため、無味無臭で100%有毒性がない製品とのこと。
クリスマス・アイテムの型もキュートなので、今回のようなシャーベット作りはもちろんのこと、チョコレートを溶かして流し込んでみてもいいかもしれません^^